【ヘブバン】ストーリー第五章中編の完結ネタバレまとめ「最強攻略」世界の終わりと白の呪文

ヘブバン第五章中編メインストーリーのネタバレ「世界の終わりと白の呪文」 考察・感想まとめ
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Day10:可憐に異常事態発生!?

【月歌パート】

朝。
可憐が目覚めるとそこは31Aの部屋でした。
しかし、起きた瞬間「強烈な血の匂い」が鼻を突きます。
吐き気を覚えながらもつかさを起こそうとすると…

なんと、ベッドの上には血まみれのつかさが横たわっていました。そして可憐が恐る恐る自分の手を見ると…そこには大量の血が付いていたのです。

可憐の様子がおかしいことを察したメンバーはすぐに医務室に連れていきます。すると、「ストレス性の発作」が起きていることが判明しました。


軍医の話では

  • 絶えず血の強烈な匂いが鼻を突き、目に映る人すべてが「死人」に見え、そして自分の手は血で汚れている。。。まるで自分が全員を殺したように認識しているような症状。

とのことです。

可憐は【カレンが生まれた直後の世界】を「永遠に続く悪夢だ…」と表現し、鎮静剤の効果でそのまま眠りにつきます。

その後、司令官に報告し、31Aはしばらくは5人で活動することになります。


そんな時、またもや軍の基地の地面が揺れ、衝撃が走ります。

どうやら三個目の隕石が冨津岬に落ちたとのことです。
またもや先日の作戦に続き隕石攻略が開始します。

今回は今までと違い、海岸沿いに落ちたことから、木更津ドームの防衛を考えつつ包囲しながら攻める作戦となりました。

▼具体的な作戦内容は以下です。

  • 30Gが防衛ラインを設置
  • 31A、31B、31Cが敵を包囲しつつ進行
  • 敵主力を31Eが撃破

さっそく現地に向かった各部隊はそれぞれの役割をこなしていきます。敵主力との戦闘を任せられた31E部隊は6姉妹という長所を活かし、自慢の連携で進んでいきます。


しかし、部隊長の大島一千子は明らかに緊張している様子でした。長女として妹達を守らないといけない責任感や、誰も死なせたくないという決意が重くのしかかっていたのです。

しかし、そんな一千子の変化を見逃すような妹達ではありませんでした。5人の妹達はそれぞれの言葉で一千子を勇気づけてくれます。辛い時も楽しい時も一緒に乗り越えてきた【6姉妹の絆】は、このような大舞台でも力を存分に発揮しました。

他の部隊の助けもあって、順調に主力キャンサーの元に辿り着いた31E部隊は、姉妹の連携で見事にこれを撃破することに成功するのでした。

▼最近はこれでしか支払いはしてない。▼

その後、いつものように31Aだけ残り、鉱石などの採取&調査をしていると、隕石内部が急に揺れ出します。


どうやら海岸沿いに落ちたこともあり、隕石内部に海水が流れ込んで来ようとしているようでした。

しかし、隕石の壁に穴が開き、海水が流れ込んできた瞬間でした。なんと「海水が即座に結晶化」したのです。

この現象を見てついにつかさの中の点と点が繋がります。

  • もしもキャンサーが隕石を落としたい場所があるのだとしたら…。

つかさにはいくつかの核心がありました。
もしこの仮説があっていれば、次は間違いなく「今自分達がいる軍の基地」に隕石が落ちてくるだろうと。

  • キャンサーは明確な目的を持って隕石を落としていること
  • 四国、中禅寺湖、冨津岬…と、どんどん軍の基地(国立)に近づいていること
  • 隕石もどんどん大きくなっていて
  • キャンサーが無事に着陸できるように設定された隕石
  • そして、つかさに突如現れた【謎のカウントダウン】

つかさはすぐさま司令部に「隕石の調査」を依頼します。


すると、その予想通り、軍の基地に向かって隕石が落ちてきているとのことが判明しました。

つかさのカウントダウンによると、隕石が落ちるのは2日後の明後日でした。


仮に、いま撤去をした場合、今までの苦労が全て水の泡になり、周辺の人々を逃がし、軍の再構築などで数年単位の遅れが出てしまう状況です。


だからと言って、直径300メートルもある隕石を地上から撃ち落とす術は人類にはありませんでした。


すべてに考えを巡らせた結果、手塚は冷静に撤退命令を出そうとします。

月歌も和泉もわかりやすく動揺しますが、そんな中、つかさだけは冷静でした。なんでも「隕石の起動を変える案」があるとのことで、和泉を連れて基地のスパコンに向かいます。

つかさが導く定義をもとに、和泉がスパコンで演算シミュレートを実行していきます。つかさと和泉、それぞれがそれぞれの能力に超特化している天才のため、みるみる【隕石の起動をそらすための計算】が出来上がっていきます。


つかさの持つ情報の中でも、やはり「カウントダウン」の情報は大きく、いつ落ちるのかが分かったことこそがこの窮地を脱する光となりました。


このカウントダウンをつかさに見せた人物も、「つかさならできる」ことを予測していた可能性もあります。

こうして出来上がった作戦は以下です。

  • 軍用ヘリで限界高度まで上がり
  • 上昇気流で上空7000メートルに到達
  • その後、つかさが照準を定め
  • イージスの鎖で用いた「反重力エネルギー」で軌道を1mmずらす
  • そして隕石を東京湾に落とす
  • 津波の危険性もあるが、隕石内部の液体には「水が結晶化」する現象が確認できているため、その心配もない
  • ヘリからの脱出はトランスポートで

和泉とつかさがはじき出したシミュレートをすぐさま軍の情報部の方でも計算します。その結果…【理論上は可能】であることが判明します。


成功率は五分五分というつかさの作戦に、手塚は【周辺へ撤退命令をだしつつ、つかさの作戦を実行する】ことを決断します。

その頃、可憐は医務室で永遠と苦しんでいました。
絶えず鼻を付く血の匂い、血まみれの風景、死んだ人、血に汚れた手、、、。


食欲などもわくはずがなく、ひたすら嘔吐を繰り返し続けます。「カレンは一体どれくらいこの苦痛の中で過ごしてきたのか…」可憐には想像もできませんでした。

【山脇パート】

朝。
この日は山脇に新たな仕事が与えられます。今日は「勢子」といって、イノシシを見つけ、行動パターンを予測し誘導する役割が与えられます。


自分がイノシシを導くポイントに効率よく「タツ(待ち伏せ役)」を配置し、その待ち伏せ役がイノシシを仕留める、という昔からある狩りの役割です。


凄く大切な役割なため、この役割を与えられたことは「山脇が信頼されている証」とも言えました。

山脇は「ヌタ場(イノシシが身体を洗う泥場)」やフンなどの情報から入念にイノシシのルートを確認していきます。


そして待ち伏せ役にポイントを指示し、ついにイノシシを見つけます。

イノシシを発見した山脇と犬のコジローはすぐさま駆け出します。それを見たイノシシは山脇の予想通りのルートで逃げるのでした。


追いかけている最中、山脇は息が切れ、苦しくなるものの「狩りが楽しい」と感じます。それは狩り自体出なく、もしかしたら【生きることに直結しているこの日々】のことを楽しく感じたのかもしれません。

山脇とコジローの活躍で、なんと、この日はイノシシを二頭も仕留めることに成功します。

また、イノシシを仲間が解体している間、自分が仕掛けた罠を確認しに行くと…そこには巨大なイノシシが罠にかかっていました。


山脇はギアラに教わった通り、罠にかかったイノシシを捕獲し、止め刺しをします。

そして100キロを超えるであろうイノシシを担いで拠点に戻ります。それを見た仲間たちは驚愕します。

巨大なイノシシを仕留めたこともそうですが、それを担いで持って帰ってきたことに驚きを隠せません。


山脇自身も自分のどこにそんな力があるのか、この時点では理解できていないようでした。(セラフ部隊として鍛えられているからなのですが…)


プリンはそんな山脇を見て「語り継がれる伝説になる」とまで言います。

夕方。
この日の料理担当はハツでした。ハツは韓国風もつ煮込みを作ります。その料理を見た時、一瞬、メンバーは固まりますが、それでも「美味しい美味しい」と口を揃えて食べるのでした。

夜。
山脇のテントにハツが訪れます。
実は韓国風もつ煮込みは、今は亡き「油淋」から教わったメニューだったとのこと。そのため、メンバーは一瞬ですが油淋を思い出したものの…また以前のように食べてくれたみたいでした。


ハツは「それもこれも全部ブリアンが来てくれたおかげ」だと言い、「ぜひこれからも一緒に居て欲しい」と山脇に伝えます。

自分の記憶や、両親のことなど、色々考えて答えを先延ばしにしてきた山脇でしたが、ここでの暮らしを振り返ってみてある想いが溢れます。


【これからも、みんなと居たい…】これこそが飾らない山脇の素直な気持ちでした。


山脇にとってもギアラやハツ、プリン、すし政は「かけがえのない存在」になっていました。

Day11:山脇の記憶が復活…そして、仲間の死。

【月歌パート】

朝。
ブリーフィングルームに集まった全セラフ部隊に手塚司令官は「撤退命令とドーム住人の護衛任務」を発令します。


ドーム住人の混乱を防ぐために「キャンサーの侵攻による避難」という形をとるそうです。ただちに31A部隊以外は避難誘導と護衛任務に赴きます。

その頃、各ドームには緊急放送が流れます。
軍の予想通り、ドームには様々な憶測が飛び交い、混乱状態となってしまいました。


それでも、みんなで協力し合い避難を開始するのでした。

つかさは寝ないで隕石の軌道をそらすためのシミュレートを何度も繰り返していました。ずっと覚醒中で過ごしていたため頭痛が次第にひどくなっていました。


それでも絶対に失敗できない作戦です。

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【山脇パート】

朝。
山脇のテントにハツが慌てて入ってきます。
どうやらキャンサーが現れた、とのことでした。


山脇はすぐさま逃げる準備をしますが、ギアラ、プリン、すし政の姿が見当たりません。

どうやらギアラ達はキャンサーの気を引いているそうです。
ここで山脇に嫌な予感が走ります。


「油淋を殺したキャンサー相手にギアラが冷静さを保てるわけがない」という予感です。


ハツの静止を無視して、山脇はナイフを手に走り出します。

ギアラは冷静さを欠いていました。
プリンやすし政の静止も聞かず、ひたすらにキャンサーを撃ちます。


しかし、キャンサーにはセラフ以外の武器が効果がないため、何もできない状況でした。

キャンサーの攻撃がギアラ達を襲いかけた時…山脇がナイフを手にキャンサーに襲い掛かります。もちろんキャンサーにはダメージを与えることなどできませんでした。

山脇はなす術もなくキャンサーの一撃で吹っ飛んでしまいます。
それを見たギアラはプリンとすし政に「キャンサーは僕が引きつけるからブリアンを連れて逃げろ」と言います。

実は、先日イノシシ狩りをしていた時にギアラは足の骨を骨折していました。みんなに心配をかけたくなくて「打撲」したと嘘をついていたのです。


ギアラはキャンサーの注意を引きつけます。

次の瞬間…。
キャンサーの攻撃がギアラの身体を貫きます。


ギアラは「これから僕を捕食している間に逃げろ」と最期の言葉を残します。

「狩られる側はイノシシだけじゃない…人間もなんだ…」山脇が絶望をしていると、今まで起動しなかったスマホ(軍人電子手帳)から謎の声がします。


どやら吹っ飛ばされた衝撃で電源が入ったようです。
その声は【こう唱えなさい。この世界は私の実験台よ、と。】と山脇に伝えました。


しかし、その言葉にどんな力があって、言ったところでどのような効果があるのか全く見当もつきませんでした。それでも声の主は【現状を変えたかったら、この世界は私の実験台よと唱えなさい】と繰り返します。

藁にも縋る思いで山脇は「この世界は私の実験台よ」と唱えます。
すると空に穴が開き、何かが落ちてきました。

※この世界は私の実験台よ…これは山脇がセラフを呼び出すコードです。

山脇は反射的にセラフを掴みます。
この武器の使い方は身体が覚えていました。


まだ記憶がぼやけている状態でしたが、それでも脳裏には「記憶がリセットされても戦い続けている大切な友達、豊後弥生」が浮かびました。

自分達が人類の最後の希望である、ということを思い出した山脇は、そのままキャンサーを瞬殺します。本来、セラフがあればなんてこともない敵でした。

キャンサーを倒した後、その声の主が「手塚司令官」であることが分かりました。


手塚は「セラフ隊員による一般人との接触は禁じられているため、すぐにその場を離れなさい」と山脇に命令します。


しかし山脇にはその命令に従うことはできませんでした。彼らからたくさんの事を学んだことももちろんですが、何より、山脇にとって彼らの存在が「大切なもの」になっていたからです。

山脇は力尽きたギアラの傍に寄り添い「もっとみんなと居たかったな」と涙します。プリンもすし政も山脇がセラフ隊員であったことに驚きます。

最後に山脇は「私の名前は山脇・ボン・イヴァール」と名乗り、感謝の言葉と共に別れを告げます。

こうして迎えの軍のヘリの元に山脇は歩み出すのでした。

山脇vs可憐!?白の呪文

山脇は31Cの部屋の前に立っていました。
みんなに凄く心配をかけてしまったことにうしろめたさがあったのかもしれません。


山脇は部屋の扉を開きます。

31Cのメンバーは山脇の姿を見て安心します。そして大切な仲間が生きて帰ってきたことに喜ぶのでした。

佐月は一目見て山脇の変化を感じ取ります。
山脇から流れるオーラのようなものが【壮絶な日々を乗り越えてきた者】のそれだったからです。短い期間でしたが山脇は一回りも二回りも大きくなって帰ってきたように感じたのでした。

その後、全セラフ部隊に招集が入ります。
月歌は山脇が無事に帰ってきてくれたことを喜びます。


山脇は自分が軍を離れている間に、セラフ軍がとんでもない状況になっていたことに驚きます。しかし以前のような騒ぎ立てる風でもなく、冷静に事態を受け入れているようでした。

そして再会を喜ぶ間もなく、手塚指令から「オペレーション・アルゲニブ」が発令されます。

  • フェーズ1で隕石の軌道を変え東京湾に落下させ
  • フェーズ2でセラフ部隊の総力を持って隕石内部を無効化させる

という内容の作戦です。

各部隊の配置は隕石を囲むようにそれぞれの部隊が配置され、主力は31A部隊に任される形になりました。

しかしここで山脇から「敵の主力は31Cに任せろ」と作戦の変更要求が入ります。現状、隕石の軌道修正でつかさが上空に行くことを考えると、可憐は戦力外ですし、どう考えても【31Cの方が適している】と山脇は判断したのです。

しかし手塚はこれを即座に却下します。
仮に4人であっても、数々の強敵に対応してきた31Aは、今回も敵の主力に対応できるというのが手塚の判断でした。

山脇は可憐の具合がどういうものなのか月歌に聞きます。
そして「ストレス性の発作」と聞き苛立ちを見せます。


自分達よりもこんなにも評価されている31Aが、過去に実力で負けた31Aのメンバーが…。たかが「ストレスだの、鬱だの」そう言った理由で戦力外になっている状況が許せないようです。

ブリーフィングルームでの作戦会議が終わった後、山脇は可憐の病室を訪れます。

可憐は山脇に「人を殺した」とだけ呟きます。

元々、可憐が二重人格であることを山脇は知っていましたが、人を殺した事実はここで初めて耳にします。


可憐は続けて「あなたも死んでいる。私が殺した」と言います。


これを聞いた山脇は「こんなところでめそめそしてるやつに私が殺されて堪るか」と、可憐の胸ぐらをつかみます。

山脇はギアラ達と過ごした日々の中で学んだ「生きること」について可憐にぶつけます。

  • 血の匂い?汚物の匂い?そんなもの人間だから当たり前
  • 私はあんたごときに殺されていないし、現にぴんぴんしている
  • キャンサーも人間も、やるかやられるかの世界だということ
  • 屍をいくつも乗り越えていかなきゃ進めない世界だということ
  • 血を浴びてなんぼ。それが生きることだ!

などと、心の中に溜まった想いが次から次へとあふれ出してきます。

山脇の魂の叫びは「この世界への怒り」でもあり、「力なき自分への怒り」「仲間を失った悲しみ」でもありました。


だからこそ、自分よりも強い31Aのメンバーがここで立ち止まっていること、何もしないことが許せなかったのかもしれません。

山脇に首を絞められ呼吸が苦しくなる可憐。

「生きたければ私を殺せ」
「そういう世界だ」
「蒼井えりかも蔵里見もころされていった」

この時、可憐に「初めての衝動」が生まれます
それは【己の強さを誇示し、進もうとする爆発的な感情】でした。


今まではカレンの人格に頼ってきた、可憐の新たな感情でした。この目の前の人間を力でねじ伏せ、自分を認めさせてやる、という気持ちです。

緊急警報が鳴り、31Aと手塚司令官はアリーナに呼び出されます。
どうやら山脇が「こいつらに認めてもらわないと意味がない」と、ギャラリーを揃えたようです。


31Aは二人の戦いを止めようとしますが、
手塚司令官は「可憐の精神的な治療にはこういった荒療治を試してみる価値があるのかもしれない」と、二人の戦いを許可します。

山脇が【この世界は私の実験台よ】とセラフを呼び出し、
可憐も自分のセラフを呼び出そうとセラフィムコードを唱えようとした時でした。

ここで驚くべき事態が起きます。
可憐のセラフィムコードが、本来のカレンが使っていたコード【呼吸をするように息の根を止める】ではなく

  • ゲームをするように息の根を止める

に変化していたのでした。

違うセラフィムコードを唱えた場合、セラフは本来、召喚されません。しかし、可憐がコードを唱えると【今までとは違う色形のセラフ】が出現したのでした。


31Aメンバーはもちろん、あの手塚司令官でさえ、この事実に驚愕します。

本気で向かってくる山脇に、可憐も本気でぶつかっていきます。
ジリジリと追い詰められていく可憐でしたが、ここでカレンにはなかった新しい力が芽生えます。

そしてあの山脇を力でねじ伏せてしまったのでした。
手塚の分析では「人間相手なら多少は躊躇を見せるものだが、その躊躇が可憐には微塵もなかった」とのことでした。

手塚司令官も山脇も今の可憐の「強さ」を認めざるを得ませんでした。
31Aのメンバーだけは嬉しさと困惑が入り混じった状態でしたが…

可憐は「乗り越えた」ことを皆に伝えます。
そして今の可憐には世界が正常に見えるようになっていたのでした。


こうして強くなった可憐は31Aに戻ってきました。
月歌は「すげー頼もしい」と可憐を迎え入れます。

深夜。
可憐はつかさに呼び出されます。

可憐はFPS系のゲームが得意ということもあり「エイミング」には自信がありました。

※エイミングとは…敵に武器の照準を合わせる行為。ゲームでよく使われる言葉。

  • つかさはヘリの操縦と反重力砲の発射に専念し、エイミングは可憐に任せたい、と提案します。
  • 急な作戦変更でもあり、月歌がそれを許可するとも考えづらいので、早朝にこっそり抜け出して、上に報告をしないで独断で行う旨も伝えました。

つかさが可憐を信頼しているように、可憐もつかさを信頼しているので、このつかさの提案を二つ返事で返します。

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Day12:最終決戦

早朝。
つかさに起こされて可憐はこっそり31Aの部屋を抜け出します。

司令官室では手塚司令官が七瀬七海と浅見真紀子に「自分は基地に残る」ということを伝えます。

浅見はこれに反対し、七瀬は「なら私も残ります」と伝えますが、手塚司令官はすでに上申でもしたのか、上層部からは浅見と七瀬に避難民の方の作戦指揮を執るように命令が発令されていました。


この作戦ではどうしても一人司令部に残り、リアルタイムで全体を把握し、指揮する必要がありました。手塚司令官はそれを行う役に志願したようです。

最終的に、浅見も七瀬も折れて、この作戦が終わった後にそれぞれ約束を交わします。

可憐は無事にヘリに乗り込むことに成功します。
元々つかさはヘリで上空に行く作戦だったため、可憐ひとりをしのばせるなど造作もないことでした。

その頃、月歌達の残りの31Aメンバーはいつまで経っても可憐が集合場所に来ないことに心配します。

勘の良い和泉は「どうせ東城の入れ知恵だろうよ」と呆れていました。
手塚司令官にも報告などしているわけもなく…。仕方ないので31Aは4人で現地に向かうことにします。

つかさと可憐はヘリではるか上空まで上がっていました。
まるで雲の絨毯の上をすべるような感覚に、可憐は感動します。

その後、ヘリに通信が入り可憐がつかさに同行していることが手塚司令官にバレます。手塚司令官は「勝手なことばかりする今のセラフ部隊」に呆れながらも、作戦後の懲罰を告げるのでした。

その後、作戦通り上空7000mに到達しようとしたとき、隕石の姿を発見します。いよいよつかさと可憐は、この作戦の最重要任務である【隕石の軌道をずらすフェーズ】に移行します。

作戦を前に不安になる可憐をつかさは「大丈夫。今のあなたならできるわ」と勇気づけます。可憐を見るつかさの表情は、覚醒中のつかさにしては「かなり珍しい」ほどに穏やかでした。

※というか、覚醒中にこんな笑顔を見せたのは初めて?かもしれません。

可憐の緊張はこの言葉で緩みます。

途中、隕石による妨害を受けますが、可憐とつかさは力を合わせて、見事に反重力砲を命中させ、隕石の軌道をずらすことに成功します。

自分達の役割を終えた可憐とつかさはそのままヘリから脱出します。実はこの任務はここからも気が抜けません。


地上に降りるまでにトランスポートを絶妙なタイミングで使用し、地上に降りた後は31Aに合流しなければいけません。合流した後は敵主力との戦闘になります。

軌道をずらした隕石はそのまま計算通り【東京湾】に落ちます。
そしてこれまた計算通り、津波は発生せず、その場で「まるで花が開くように」広がりを見せます。


その中から大量のキャンサーが出現します。

このタイミングで31Aはもちろん、全てのセラフ部隊が全勢力でキャンサー討伐に乗り出します。月歌達は4人しかいませんでしたが、可憐やつかさを信じて、4人体制でそのまま隕石内部に向かいます。

他の部隊がキャンサーをおびき寄せてくれているおかげで、4人体制の31Aでもすんなりと隕石内部に侵入することに成功します。


あとは最奥部にいるであろう、敵の主力を倒せば今回の任務は成功します。

そのまま一気に駆け抜ける31A。
しかし最奥部に到着した瞬間でした。

謎の攻撃により、31Aの4人は頭を抱えてその場で転げまわります。自分達に何が起きたのか、全くわからないまま絶体絶命のピンチに陥ってしまうのでした。

31Aが謎の攻撃を受ける少し前。
可憐とつかさは地上に降りることには成功しましたが、つかさはヘリの破片で腹部を負傷していました。

可憐は動けないつかさを運ぼうとしますが、つかさはそれを拒否します。それよりも早く31Aに合流するように促します。

可憐は【救難信号を必ず出すこと】を条件につかさの元を離れます。

1人その場に取り残されたつかさは視界に移るカウントダウンが「5963」で止まっていることに気づきます。もしこれが本当に母からのメッセージなら「ご苦労様」という意味だろうか?とつかさは考えます。

そしてその場で倒れ込んでしまいます。
可憐には強がって見せたものの、つかさにはとうに限界が訪れていたのでした。薄れゆく意識の中、母の形見のペンダントを見つめます。

そしてそのまま目を閉じるのでした。

一方、可憐は道中のキャンサーをすり抜けながら31Aの元に駆けていました。

そして最奥部に到着した時、可憐も月歌達が受けた謎の攻撃に襲われます。どうやらそれは神経系の攻撃のようでした。

血にまみれて死んでいるつかさ。
殺した殺した、と可憐を責めるカレンの声。


本来であればこの神経系の攻撃で31Aメンバーのように転げまわって苦しんでもおかしくない状況でしたが…。


過去を乗り越えた今の可憐にはこの攻撃は何の効果もありませんでした。可憐はこの攻撃を空間ごとセラフでぶった斬ります。

危うく全滅しかけていた31Aを可憐が救ったのでした。
月歌達は攻撃から解放されます。

そして31Aの目の前に今まで見たこともない新種のキャンサーが現れます。

31Aはそのまま最終決戦に突入します。
神経系の攻撃には隙を付かれた形となりましたが、そこから立ち直った31Aはいつも通りの連携と個々の並外れた戦闘力を発揮します。

ジリジリとキャンサーを削っていき、あと一歩のところまで追い詰めた時、急にキャンサーに攻撃があたらなくなります。


それはまるで以前、イージスタワーで戦った「フラットハンド」のようでした。この状態になったフラットハンドに31Aはなす術がなく、結局それを倒したのは暴走した月城でした。


あと一撃入れることができれば勝てるのに…。
月歌の脳裏に「撤退」の文字が浮かびます。

その時、月歌達の元に最後の仲間が駆け付けます。

まるでこのような事態を予測していたかのようにつかさはセラフを構えます。そしてそのままキャンサーにトドメの一撃を与えるのでした。

キャンサーはそのまま崩れ落ちます。

気を失ったはずのつかさがどうやってここまで来れたのか…。
実は、覚醒つかさが気を失った後、つかさの覚醒が解け、へっぽこ諜報員に戻っていました。


覚醒の反動による激しい頭痛と、破片で負傷したお腹、そして全身の謎の痛みでつかさは飛び起きたのでした。

とても動ける状態ではないつかさでしたが、脳裏には31Aと過ごした日々が走馬灯のように流れます。

もっとみんなと一緒に居たい」、とつかさは呟きます。

こうしてつかさは歩き出します。

そして暴走するキャンサーを一目見たつかさは再び母の形見のペンダントで覚醒します。即座に計算式を組み立て、キャンサーの位置を割り出し、トドメの一撃を撃ち込んだ、、、という流れでした。

※暴走フラットハンドとの戦いでも覚醒つかさは攻撃を当てることができていました。

その場に倒れ込むつかさを可憐が支えます。
月歌はすぐに救護ヘリを手配します。

こうして無事に「オペレーション・アルゲニブ」は成功します。今回隕石によって基地が狙われた理由は【恐らくキャンサーにとっての脅威とみなされたため】と結論付けられたようでした。

また世界中の軍と連携して惑星の調査を進めた結果、とりあえず、向こう数年はキャンサーによる隕石攻撃の可能性はかなり低いとのことでした。

  • ▼4ページ目に続く

世界の終わりとカレンちゃんの真実

基地に帰還した31Aは司令官室に呼び出されます。
手塚司令官は可憐の活躍にねぎらいの言葉を贈るのでした。

ここで新たなことが判明します。
もともと、朝倉可憐がセラフ部隊になれた理由というのは「殺人鬼の人格:カレンちゃん」の方の反射神経や運動能力が評価されてのことだそうです。


可憐には【メンタルが弱い】という大きな課題があったものの、今回の件を通して殺人鬼の人格にも劣らないほどへと成長を遂げました。

それはきっと彼女の尽力があってのこと】と手塚司令官は続けます。この発言を聞いて可憐は「彼女」とは誰なのかに気づきました。

そう。可憐が強くなれるように仕向けたのは他でもない殺人鬼の人格「カレン」だったのです。可憐を精神世界に閉じ込め、過去と向き合わせ、そしてそれらを乗り越えるための力や知識を少しずつ可憐に蓄えさせていたのでした。

  • カレンが寝るときはいつも「東城つかさ」の傍だったこと
    →表に出た可憐なら「つかさを頼る」ことを知っていた
  • そもそも眠るのに関しても眠ったフリをしていたのかもしれないこと
  • あえて可憐の敵として振る舞うことで可憐自身が動き、自らの力で乗り越えるように仕向けていたこと


山脇が言うように【この世界で生きるということは壮絶】なのです。過去にカレンも言っていましたが【いつどの瞬間に仲間が死んでもおかしくない世界】でもあります。



だからこそ【可憐には自らの力で強くなってもらって、この世界で生きるための力を身に付けてもらいたかった】のです。

手塚司令官は「カレンから預かっていたもの」を可憐に渡します。

それは【分離性同一障害の治療薬】でした。
いわゆる特効薬でもあり、これを飲めば【殺人鬼の人格:カレン】は消えます。


カレンはこの薬を可憐が飲まなくては「真の意味での31A部隊にはなれない」と考えていたのです。

  • 今まで戦場で戦ってきたのはカレンであり、可憐にはその記憶がない
  • 31A部隊として積み上げてきたものが可憐にはない

そこに治療を終えたつかさが現れます。本来であればベッドの上で安静にしていなければいけないものの、こういう展開を読んでいたのか、司令官室に来たのでした。

つかさは可憐に「あなたにはキャンサーと戦った日々の記憶がなく、そんな状態のあなたに背中を預けられない」と冷たく言います。


可憐は「つかささんだって…」と言いますが、つかさの場合は二重人格ではなく、あくまでも人格は一つです。頭が冴えているか、冴えていないかでしかありません。

月歌は可憐を追い詰めるつかさを止めようとしますが、つかさは止まりません。
せめて「薬を飲むかどうかは」可憐の気持ちを最優先するべきだ、という月歌の意見にはつかさも賛成なのか、可憐の言葉を待ちます。

可憐はこれまでの事を思い返します。

  • 初めて31A部隊として強敵を倒した時
  • 仲間が絶体絶命のピンチの時
  • 蒼井えりかや蔵里見が戦死した時
  • 今までの作戦

可憐の記憶にあるのは「いつも事後の記憶」ばかりでした。
全てが終わった後、平穏になったときの記憶ばかりで、戦闘中の辛い時、必死な時、仲間と強敵を倒した時の喜び、仲間を失った時の悲しみ、、、


それらすべてが自分にはなかったのです。

可憐は今まで「カレンがうまくやってるならそれでいい」と自分に嘘を付いてきました。しかし、こういった生活の中で自分が募らせていた感情があります。


それが【疎外感】だったのです。
自分ひとりだけ、厳しい戦いなどを全てカレンに任せて、大切な仲間との「絆」を深めてきませんでした。

今回の経験を通して可憐には「まだまだ自分が強くなれる可能性」「仲間との絆をもっと深められるという手応え」「勝った時の喜び」を知ることができました。


だからこそ、カレンの言う通り、【今までの自分は真の意味で31Aの仲間ではなかった】と気づきます。

この戦時下で【仲間と共に人々を守り、敵を倒す】この特撮ヒーローのようであって、それでもリアルな日常はとても貴重である、とつかさは言います。


言い換えるならばこれらはこの戦時下においては「幸せなこと」でもあるはずです。

今まで独り占めしていたこの感情を味わうのは「次は可憐の番だ」というメッセージも含まれているのではないか?とつかさは続けました。

本当に飲む必要があるのか?
共存していく道もあるのではないか?
このままお別れしていいのか?


31Aメンバーの中でも意見は割れますが、最終的な決断は可憐自身に委ねられます。

可憐の答えは決まっていました。
この10日間ずっとカレンと向き合ってきました。
カレンだけが知っている孤独も幸せもすべてカレンから教わりました。


【ありがとう…カレンちゃん】

可憐は薬を飲みます。

可憐が薬を飲んだ時、つかさの覚醒が解けます。
つかさは【カレンと過ごした日々】を回想します。


最初はただただ怖かった殺人鬼の人格のカレンちゃん。。。

しかしあの日の可憐との約束を交わした日から、つかさは【カレンと一生付き合っていく決意】を固めていました。

つかさにとってはカレンも大切な可憐の一部だったのです。
だからこそカレンが消えてしまうことに耐えられず涙してしまいます。

そんなつかさに、可憐は「私はどこにもいかない」「これからは強く生き、カレンちゃんのように逞しく狂気的で美学も併せ持つような存在になってみせる」ことを約束します。

カレンちゃんとの別れ※感動シーン動画あり※

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薬を飲んだ後、可憐は精神世界に急ぎます。
そこにはまだカレンがいました。

【この曲を完成させられなかったことだけが惜しい】とカレンは言います。


この曲を31Aのみんなに聞かせてやりたかったと。

なぜピアノ作曲をずっと続けていたのか…。
今の可憐にはその理由が分かりました。
可憐に【戦いの記憶がなく、仲間との間に疎外感を感じていた】のと同様に、実はカレンも【スタジオで過ごす日々は記憶になく、仲間との間に疎外感を感じていた】のでした。


だからこそ必死にピアノを練習して仲間達と一緒に過ごしたかったのです。

しかし、カレンはピアノを弾いていたのは【金のため】と否定します。この戦時下、お金には何の価値もありません。それでも必死にカレンは否定していきます。


そうしないと【仲間と過ごす日々に未練がある】ことを可憐に悟られてしまうからです。


可憐は優しい子です。
カレンに未練があることを知ってしまったら、間違いなくカレンのために立ち止まってしまいます。


カレンはそうさせないためにも可憐の考えを否定し続けなければいけませんでした。

ヘブバン感動

【だったら、今、どうしてあなたは泣いているの?】と可憐は言います。

これすらもカレンは否定しますが、、、。
カレン=可憐なのです。
カレンの感情は可憐が分かっています。

可憐は「もう一回だけ戻って曲を作り上げよう!絶対に楽しいから」とカレンに伝えますが、カレンは「これから先はその感情はお前が味わっていくんだ」と言います。


つかさのように、可憐とカレン、【二人で同じ時間を過ごせたら】どれだけよかったのでしょうか。でも、それはできません。


何より、可憐は「自分の足で、この壮絶な世界を歩んでいく決意」をして薬を飲んだのです。

その時、精神世界が揺れます。
ブラックホールのようなものに世界そのものが吸い込まれて行っているようでした。薬を飲んだことでこの世界が終わりを迎えようとしていました。


「あたしにもっとしてあげられることはなかったのかな?」可憐はカレンに語りかけます。

ヘブバン泣ける

そんな可憐に【この戦いに勝利し、幸せになれ】と伝えます。
「可憐にはそれができるんだ」と。

ヘブバン号泣感動

忌まわしく下劣な事件に巻き込まれ、殺人まで犯した罪人の自分達でも【最高の仲間】に恵まれました。仲間たちと過ごす日々はまさしくカレンにとっても【眩しい青春そのもの】でした。


カレンはこの毎日が心の底から「楽しかった」のです。
だからこそ、可憐が幸せになることができると確信していました。

【眩しい青春じゃったよ…】

最後にカレンは笑って見せます。
そうしてブラックホールに飲まれていきました。

【ありがとう…カレンちゃん!】
可憐は最後にお礼を言い、この第五章中編の幕が閉じます。

✅第五章中編part1の【正直な】感想

※以下、個人的な感想になります。


あー、ダメだ。
涙が止まらない(笑)
反則だよ、こんなのおおお。
殺人鬼カレンちゃんの最後の笑顔…破壊力半端ねええええ。



ついに第五章中編が完結しましたね。
思ったよりストーリーのボリュームが凄くて、このネタバレも3日間くらいかけて書きました。途中、何度も何度もストーリーを読み返したのですが、今回のストーリーは【ヘブバンの中でもトップクラスの内容】だったように感じています。

各パートごとに見ていくと、まずは山脇ですかね。
ワッキーはドーム住人との生活を通して「この世界で生きることの壮絶さ」を目の当たりにしました。


実はボクも趣味で「山で暮らす人々の動画」や「世界の小さな村々の暮らしの動画」よく見ているのですが、まさしく、彼らにとっての「生きること」というのが【食うか食われるか】なんですね。


今日を生き抜くために他の生物の命を頂くわけです。

普段の暮らしの中で何気なく食べているお肉などもこうした犠牲の上に成り立っているのです。ギアラの言葉はそんな当たり前を「知ろうとすらしていない人」たちに響くものだったのではないかなと思います。

ワッキーはギアラにお別れも感謝の言葉すら伝えることができませんでした。自分達がイノシシを狩るように、人間だって次の瞬間に死んでもおかしくない、それがこの世界です。


彼らが生きる世界がどれほど過酷な世界なのか、ドーム住人の暮らしをみているとそれが改めて認識できます。

次に可憐とカレンについて。
かれりんは第五章中編で初めて真の31Aの仲間になることができました。セラフィムコードも変わり、セラフすらも新しくなっていますね。


かれりんに関しては「カレンとの別れがいつか来る」ということがなんとなく分かっていたキャラでもあります。正直、かれりんが戦っていけるのか?とずっと思っていましたが、、、


ここはうまく話しの展開が進んだんじゃないかなと思います。
かれりんが初めて自分の意志で「力を示す」決意ができたのも、あのカレンとの対決の日々があったからと思うと更に感慨深いです。

カレンちゃんに関しては、ぶっちゃけ、これからもずっとそばに居て欲しかったですね…。でもストーリーの進行上というか、可憐の今後の成長のためにはこのエンディングが最良だったようにも思います。


殺人鬼としての言動が目立つ彼女でしたが、この第五章中編を通して【新たな側面からキャラをみることができるようになった】のではないかなと思います。


そうなってくると、これまでのカレンの会話や行動のひとつひとつが愛おしく思えてくるんですね~。


【31Aと過ごす日々が楽しかった】
【眩しい青春じゃったよ…】

今思い出しても、どうしてもここで泣いてしまいます。
本来であれば生まれてくるはずじゃなかったカレンちゃん。血みどろの世界で生れ落ちて、孤独で、きっと辛かったに違いありません。まさしく地獄だったのかも…。

かれりんもそうですが、カレンちゃんが【最高の仲間達に出会い】、その人生が救われたことこそがボクは何よりも嬉しかったですね。


最後に彼女がみせた笑い顔が、おそらくかれりんを見る度に脳裏によみがえることだと思います。

次はつかさ。
カウントダウンが表示されてからというものの、この第五章中編の間はほとんどが覚醒つかさでした。この章を通して改めて思ったのは【覚醒つかさ優秀すぎじゃね?】ということです。


正直この子…チートキャラですよね?(笑)
この第五章中編の立役者は間違いなくこの覚醒つかさだったと思います。


隕石攻略も可憐の問題も、31Aの作戦行動も、そのどれもに覚醒つかさが絡んでいました。


彼女の言動は基本的には冷たくぶっきらぼうな訳ですが、その芯の部分に関しては「ポンコツ諜報員」を見ていれば分かるように「優しい女の子」なわけです。

今回のストーリーでは、結局、だれがカウントダウンを見せていたのかはわからずじまいでした。おそらく今後のストーリーで【つかさと母】には触れていくことになるはずです。


ヒトナービィやセラフについてかなり踏み込んだ存在でしょうから、もしかしたらこの戦いにおける重要な章に絡んでくる可能性もあります。


ここは今後も楽しみにしておきたいところですね。

さて、物語全体としてみると、セラフ軍もついに四国の攻略に突入し、九州への足掛かりを手に入れたことになります。


今後は九州のマザーキャンサーを目指してどんどん進んでいくことになりそうですが、一体どんな展開が待ち受けているのかに注目ですね!

楽しみ!

おわり

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