- ナービィはどこから来たのか?なぜ戦うのか?がついに明らかに…
- 第5章の泣けるストーリーシーンを紹介
- 第1章~4章のネタバレ感想&泣けるストーリー名シーンはこちら
- 第5章前編のストーリーをわかりやすく振り返り!
- ヒト・ナービィの研究資料が見つかる!?
- 九州上陸作戦がついに始まる
- 31Bの部隊長決め試験が本格的に始まる
- いちごは樋口を思いとどまらせることができるのか…
- 逃げるキャンサーに法則性があった!?
- 樋口が絶体絶命のピンチに!?死を覚悟した時に何を思う…
- BlackenKnot討伐作戦が発令
- 白川ユイナの天啓と助言
- 和泉ユキのハッカー時代の過去が明らかに
- ナービィはどこから来て、なぜ戦うのかが判明
- 作戦変更と月歌の死!?
- 月歌がいない世界で和泉は自死を選択するが…
- 月歌はまだ生きている!?リミット5時間の緊急作戦が発令される!
- 月歌の最後のダイブ!母に伝えたいこと
- 第5章の正直な感想:ナービィは愛を知ったんだね
ナービィはどこから来たのか?なぜ戦うのか?がついに明らかに…
はいども、こんにちはガッキーです(^^)/
本日はヘブバンの第5章前編のストーリーをネタバレ解説しながら、
・プレイ時間1500時間overのゲーム攻略実況者であり、
・歴代のKey作品をほとんど視聴&プレイしている熱狂的な鍵っ子のボクが
第5章前編の感想や「泣ける名シーン」について紹介していきます!
▽この記事でわかること(要点まとめ)▽
- 第5章のストーリー
- ナービィはどこから来たのか?目的は?
- 茅森月歌の過去やお母さんについて
- 31B部隊の樋口聖華の過去
- 覚醒して最強になってしまった逢川めぐみのサイキック能力について
第5章の泣けるストーリーシーンを紹介
今回はかなり長いストーリーになってますので、もう先に「泣けるシーン」を紹介しちゃいます(笑)
本記事を読み終わってから見るもよし、先に見るもよし!お好きにどうぞ(^^)/
▼月歌に人工呼吸するユッキーのシーン▼
▼月歌がお母さんに最後のお別れをするシーン▼
第1章~4章のネタバレ感想&泣けるストーリー名シーンはこちら
▼ヘブバンの始まりの章【第一章】
▼ヘブバン史上『最高傑作』と名高い【第二章】
▼連続する仲間の死…そして衝撃的な事実が…。【第三章】
▼ナービィの真実が明かされ…逢川めぐみが31A部隊を離脱【第四章前編】
▼覚醒した逢川めぐみが31Aに帰還!感動の4章フィナーレ【第四章後編】
第5章前編のストーリーをわかりやすく振り返り!
今回のお話はだいぶ濃い内容になっており、大きく分けると以下の3パートに分けることができます。
- ①蒼井がいなくなった31B部隊の部隊長を決める試験編
- ②月歌の過去とナービィの真実編
- ③セラフ部隊の九州上陸に向けた作戦任務編
時系列はメインストーリー第4章から少し経った後の設定になっていますね。
それではさっそく振り返っていきます!
ヒト・ナービィの研究資料が見つかる!?
物語は31Aがカフェでまったりしているところから始まります。
第4章で帰ってきてくれた逢川めぐみもその輪の中で以前よりも仲良く過ごしているようでした。
月歌は改めて「この6人が1番落ち着く」と実感します。
そんな31Aに司令部から呼び出しが入ります。
そして「京都の次世代エネルギー研究所」を開放してドームの住人の生活を改善するという任務が言い渡されます。
次世代エネルギー研究所にはキャンサーがいるのですが、無事に解放することで「化石燃料に頼らない」発電が可能になるとのことです。
さっそく31Aは研究所に向かいます。
第4章でドーム住人として生活をした経験のある逢川も今回の任務に気合が入っているようでした。
新種のキャンサーと遭遇したり、施設のセキュリティを突破していくことになりますが、第4章で絆を深めた31Aは、その優れたチームワークで難なくクリアしていきます。
そして研究所を進んでいくと驚くべき事実が判明します。
なんと、この研究所ではエネルギー研究を隠れ蓑に「ヒトナービィの研究」が行われていたのでした。
資料の中にはセラフ隊員の「コピー元」となった人間のデータもありました。
つまり基地にいる31世代の「人間だった頃の資料」が全てあったのです。
メンバーの過去とほぼ一致していたこともあり、この資料は本物であることが判明します。
しかし、ここで大きな問題が発生します。
なぜか月歌の生前のデータがなかったのです。
月歌の資料には「None」とだけ記されていました。
月歌はこのことに戸惑いますが、とりあえずは研究所での任務も終わったこともあり、基地に資料ごと持ち帰り、手塚司令官に報告をすることになりました。
月歌は「ナービィ自身の意志」でヒトになった!?
基地に帰るとさっそく司令部に資料を提出します。
その後、手塚司令官に呼び出された月歌は回収した資料について尋ねます。
そして以下の事が判明します。
- 資料は紛れもなくヒトナービィのコピー元の情報データであること
- 月歌は軍によってヒトナービィにされたのでなく「ナービィの意志」でヒトになったこと
月歌はこの話を聞いて自分の過去を思い出そうとします。
しかし、月歌には中学時代よりも前の記憶がないのでした。
また、ナービィの意志でヒトになったかもしれない自分が、
31Aの部隊長としてこれからもメンバーをまとめてもいいのか、そして、どんな顔をしてこのことを皆に伝えれば良いのかに迷います。
部屋に戻った月歌は手塚司令官に告げられた事実をメンバーに話します。
そして「これからもこんな自分が31Aの部隊長でも良いのかな」とメンバーに告げます。
すると…31Aのメンバーは誰一人として月歌のことを否定せず、むしろ全幅の信頼を寄せるのでした。
月歌はそんなメンバーに感謝を告げます。
覚醒しためぐみのサイキックで過去にダイブできるように!
就寝前、外の空気を吸いたくなった月歌は屋上に向かいます。
すると、そこには逢川の姿がありました。
会話の中で逢川は月歌に問いかけます。
「自分の奥底に眠った記憶を知りたいか?」
なんと、第4章でのドームの生活を通して逢川のサイキックは覚醒していました。
サイキックだけでキャンサーを倒しています(笑)
ある意味最強のセラフ部隊員になったのかもしれません。
その力を使えば「過去の記憶にダイブ」することができるとのことでした。
「月歌は自分の存在を知る必要がある」と決心して、逢川にダイブをお願いします。
過去にダイブした月歌はどこか懐かしい、崖で目覚める…
過去にダイブした月歌はある崖で目覚めます。
そこで衝撃的な事実が判明しますが、なんとこの精神世界では月歌に実態があり、話すことも動き回ることもできるのでした。
とりあえず道なりに進むことにします。
道なりに進んでいくと森がありました。
この森もどこか懐かしく、何度も通ったような気もするのですが、結局思い出すことができませんでした。
さらに進んでいくと熊と遭遇します。
月歌はセラフで応戦しようとしますが…セラフィムコードを唱えてもセラフが出てきません。
あっけなく熊にやられてしまう月歌ですが、精神世界で死ぬことはないようで再び目を覚まします。
辺りを見渡す月歌。
そしていきなり、世界から消滅します。
目を覚ました月歌は再び精神世界に行こうとしますが…逢川の「サイキックパワー」がなくなってしまっていました。
精神世界へのダイブは相当な力を要するとのことです。
逢川が言うには、
何日間か寝ることでサイキックパワーは回復するとのことでしたが、それ以外にも「パワースポット」に行くことで簡単にサイキックパワーを補給できるとのことでした。
逢川と部屋に戻った月歌は
- 逢川のサイキックで過去の世界にダイブしたこと
- 自分の過去についてもっと知りたいこと
- 作戦任務中にパワースポットに寄って逢川のパワーを補給したいこと
をメンバーに話します。
ちょうど今は「近畿地方を取り戻す作戦行動」をしていることもあって、その作戦任務中に近くのパワースポットによって逢川のパワーを溜めることで満場一致となるのでした。
九州上陸作戦がついに始まる
翌日、31Aが朝食をとっていると、司令部より「全部隊の招集」がかかります。
その招集で「オペレーション・ウェストエンドカルデラ」が発令されます。
▽作戦内容▽
- 四国を飛ばして九州地方へ進軍&道中のキャンサーを倒しながら行路の確保
- この進軍を九州地方のマザーキャンサー討伐への足掛かりにする
- 四国から九州を目指すルートは断念→四国が「謎の放電」などの不明点が多すぎて危険と判断
また、月歌は作戦任務中にパワースポットに寄ることを手塚司令官に許可をもらいました。
これで自分の記憶を取り戻すための地盤が固まります。
招集の後、31Aには神戸の偵察任務が言い渡され、さっそく向かうことになります。
神戸では至る所で放電がみられ、おそらく「電気を扱うキャンサー」がいるのではないか、と和泉は予測しました。
偵察任務は無事に進み、任務の最後にはパワースポットに寄ることになりました。
今回は「外国人墓地」でした。
そして無事に逢川のサイキックパワーがMaxまで溜まり、31Aは帰投します。
31B部隊の部隊長を決める試験が始まる
31B部隊は第二章で蒼井えりかが戦死したことによってメンバーが5人の状態が続いていました。
上層部はこれからの作戦にあたり、この31B部隊を解体して再編成するか、それともこのままのメンバーで戦っていけるのかを見極める必要がありました。
そこで31Aを共同任務という形で同行させ、
1日ごとに部隊長をメンバーから選出し「部隊長として31Bをまとめることができるのかどうか」を試験することにします。
樋口聖華が部隊からの除隊を申し出る!?
31Bの部隊員「樋口聖華」はもともとはセラフの研究員でした。
彼女は「セラフ部隊とはどういうものなのか」を知りたいという理由でセラフ部隊に所属することになった部隊員でもあり、他のメンバーとは少し違った経緯で戦っています。
現状、ある程度、セラフ部隊というのがどういうものかもわかりましたし、メンバーの死についても「体験」することができました。
そんな樋口にとって、メンバーが1人欠けて不完全となったままの中途半端な31Bに「自分の役割はもうない」と判断します。
そして樋口なりに考えた結果、31Bを抜けることをメンバーに志願します。
これに31B部隊の水瀬姉妹は強く反発します。
蒼井が死んだいま、蒼井の意思を継いで31Bとして戦っていくことを彼女らは決心していました。
色々ありましたが、水瀬いちごの提案で「とりあえず31B部隊の部隊長を決める試験が終わるまでは除隊は保留」となります。
樋口はセラフ部隊がヒトナービィであることを知っていた!
その後、樋口は和泉とたまたま会い、会話をすることになります。
※樋口は和泉にシンパシーというか「自分と似たもの」を感じています。それは和泉が優秀であり、自分と対等に会話したり物事を理解できるということでもあるのかもしれません。
その会話の中で衝撃的な事実が判明します。
- 樋口はセラフ部隊がナービィであることを知っていた
- むしろ自分の意志(自ら命を断って)でヒトナービィになった
- 樋口にとっては自分の命さえも「知的好奇心」を満たすためのものでしかないこと
これらの事実を聞き、和泉は動揺します。
そして、似たもの同士と思っていた樋口と和泉の違いが浮き彫りになるのでした。
樋口はおおよそ人が当たり前に感じる感情などを「卒業した」と表現します。
自分にそのような感情はない、と言い切り、和泉の主張を「ままごと」と言います。
そうして、二人は喧嘩別れではないものの、お互いを理解できないまま少し気まずい感じで別れます。
過去の自分・母親と出会った月歌は…
その日の夜、月歌はまた過去の世界にダイブします。
海岸近くで「カイト」が揚がってるのを見つけた月歌はどこか懐かしいものを感じて海岸に向かいます。
すると、そこには過去の自分がしました。
また、その近くにナービィもいたのです。
この事実に月歌は戸惑います。自分が過去にすでにナービィと出会っていた記憶がないからです。
そして、過去の自分に声をかけた瞬間、月歌は世界から消滅します。
元の世界に戻った月歌は逢川との会話の中で「過去の世界では矛盾を生じさせてはならない」という結論に至ります。
過去の月歌とダイブしている月歌が出会うと矛盾が生じて世界が変わってしまうということですね。
逢川はパワースポットでパワーをMAXにしていましたので、月歌は再び過去の世界にダイブすることになります。
次は海岸ではなく自宅に向かいます。
表札には間違いなく自分と両親の名前がありました。
家の中に入ると、そこには母親がいました。
そして、何の疑いもなく月歌に話しかけてくるのです。
記憶の中の今は亡き母に出会い、月歌は懐かしさのあまり泣いてしまいます。
そこからは穏やかな時間が流れます。
月歌は母との会話や、母が作ってくれたホットケーキを食べ、この時間が永遠に続いてほしいと願います。
しかし、ここは過去の世界であり、そんな願いは叶うことはないのです。
幸せな時間が過ぎ、ついつい日が暮れるまで話し込んでしまった月歌は自分の目的を思い出します。
「自分がどうやってヒトナービィになったのか」を知るために、名残惜しいですが母と別れ、再び自分を見に行くことにしました。
すると、海岸でカイト揚げをしていた自分がいなくなっていたのです。
その後、自分の名前を叫びながら過去の自分を探し回る母と父の姿、そして警察までも出てくるのでした。
月歌は過去の自分がカイト揚げをしている最中に行方不明になったことを知ります。
茂みに隠れていた月歌ですが、捜索隊に見つかり世界から消滅します。
行方不明になったはずの月歌がここで見つかってしまうと世界と矛盾が生じるからです。
逢川のサイキックパワーが枯渇したこともあってこの日のダイブはこれで終わります。
今日見た過去の出来事をメンバーに話し終えた月歌は「自分の名前を叫びながら探し回る母の姿」を思い出し胸を痛めるのでした。
31Bの部隊長決め試験が本格的に始まる
※以降ですが、第5章に関しては31Bの部隊長が決まるまで基本的にこの流れで日々が進んでいきます。
- ①朝みんなで朝食
- ②31Bと合流&作戦任務
- ③パワースポットに寄る
- ④夜に月歌がダイブ
初日の部隊長は柊木梢・逃げるキャンサーが出現
31Aと31Bの共同任務では九州を目指すための行路の確保、キャンサーの制圧が告げられます。
そして、この任務では31Bの部隊長を決める試験も兼ねています。
初日の部隊長は柊木梢となります。
任務は順調に進んでいきますが、戦闘の中で「逃げるキャンサー」に出会います。
今まで遭遇したキャンサーとは違う動きに和泉や樋口は違和感を覚えます。
31Bの臨時部隊長の柊木は、この日の任務を通してパンク寸前になってしまいます。
メンバーの行動ひとつひとつに神経質になりすぎてしまい任務の中でメンバーを制御することができませんでした。
31Bメンバーはもちろん、柊木自身も自分が部隊長に向いていないことを認識する結果となりました。
任務の終わりに「妻鹿城」で逢川のサイキックパワーを溜めて帰投します。
「逃げるキャンサー」の報告をすると、他の部隊からも同じような報告が挙がっていることがわかりました。
今後は逃げるキャンサーの情報も任務中に探ることになります。
ナービィが家族!?月歌が歌手を始めた理由は母の一言だった
夜、月歌は再び過去の世界にダイブします。
今回も母と会話をします。そして以下の事が判明します。
- ナービィは「ぽむぽむ」という名前で茅森家の家族として暮らしている
- 幼い月歌と父親がクマに襲われていたところをぽむぽむに救ってもらったのが出会い
- She is Legendとして活動を始めた理由は母の一言
月歌は母の言葉とおりに歌手の道を歩みます。
そして成功を収めるのですが、その活動は急に途絶えます。
月歌がデビューした1年後に母が死ぬからです。
「1番聴いてほしい人」が死んだことで月歌はShe is Legendとしての活動を終えてしまうのでした。
「なぜ死んだのか?」母に尋ねたところで月歌は世界から消滅します。
ダイブの後、メンバーに見てきたことを話してこの日は終わります。
いちごは樋口を思いとどまらせることができるのか…
翌日、31Bの部隊長は水瀬すももが担当することになります。
しかし、すももに関してはどう考えても部隊長という器ではありませんでした。
命令も行動もすべてが自由奔放でめちゃくちゃです。
そしてこの日も任務中に逃げるキャンサーに遭遇します。
和泉と樋口は「セラフ部隊の快進撃に影響されたキャンサーの生存本能による進化なのではないか」と推測します。
任務の休憩中、水瀬いちごは樋口に辛抱強く語りかけます。
31Bの部隊長を決める試験が終わってしまうと樋口は約束通り除隊してしまうからです。
なんとか、それを思いとどまらせるためにも色々な話をして樋口を知ろうとする水瀬いちごでしたが…結局、樋口とは価値観が違いすぎてお互いを理解することの糸口すら掴めません。
「須磨寺」に寄って逢川のサイキックパワーを溜めた一同は帰還します。
司令官に報告すると、この日も他の部隊から逃げるキャンサーの報告があったようです。
至る所に染み付いた「母との思い出」
夜、月歌は過去に再ダイブします。
この日のダイブでは忘れていた母との思い出を次々と思い出していきます。
- 父親のギターを弾き出したこと
- 学芸会で歌を披露したらすごく驚かれたこと
- 誕生日に高いギターを買ってもらったこと
- デビュー前に自分の作った曲を母に聞いてもらったこと
月歌の思い出にはどんな時も母の姿があり、彼女はいつも月歌が欲している言葉を投げかけてくれるのでした。
時には優しく、時には力強い母の言葉は月歌の成長にとてつもなく大きな影響を及ぼしていたことがわかります。
だからこそ、母が亡くなったことを受け入れるのがつらい月歌は再び「なんで死んでしまったのか」と聞いてしまい、この日も世界から消滅します。
そして消滅する前にちらっとナービィの姿が見えたのでした。
逃げるキャンサーに法則性があった!?
翌日、この日の31B部隊の部隊長は水瀬いちごが務めるとこになります。
そして、この日も逃げるキャンサーに遭遇しますが、うまく連携して追跡&撃破ができました。
新たに分かったことは
- キャンサーは逃げる際に他のキャンサーを誘導していたこと
- 強さに関しては他のキャンサーとは変わらないこと
これらのことから、親キャンサーからの指令で動けるキャンサーとそれ以外のキャンサーがいて、指令を受けたキャンサーはそれ以外を誘導する、という役割があることが推測されました。
休憩中、先日同様にいちごは樋口に話しかけます。
少しでも会話を通して樋口を理解したいいちごですが、何だかんだいつもいつも樋口と分かり合うことはありませんでした。
樋口はいつものようにいちごを小バカにしてあしらいます。
柊木梢、水瀬すもも、と進み、今回は水瀬いちごが部隊長を務めたわけですが、いちごの部隊長は今までで1番しっくりきていました。
しっかりとメンバーの特性を理解し、適材適所で動かすことができています。
命令も的確でした。
任務を終えて、パワースポット「千歳車塚古墳」に寄った後、31A・31Bは帰還します。
そして一同は逃げるキャンサーに関して司令部に報告します。
すると、今まで得た逃げるキャンサーの情報から、逃走先の方向が同じ方向に向かっていることが判明します。
もしかしたらその方向に親であるハブキャンサーがいる可能性も浮上します。
たくさんのものを母から与えてもらった月歌は…
この日の夜もいつものように月歌はダイブします。
- 歌手デビュー前、不安な時に母に元気づけてもらったこと
- 初めて母とカイト揚げをしたこと
今回のダイブでも母との思い出を次々思い出し、そして「母から与えてもらったもの」を実感する月歌は、自分が何も返せていないことに気づきます。
そこで、月歌は母に歌を聴かせることにします。
歌手としてデビューして母が死に、その後セラフ隊員として世界を守るために戦う経験などを通して月歌は良くも悪くも成長を続けています。
それは母が知らない月歌でした。
母はそんな月歌の歌声を聴いて驚きます。
そして改めて母は「月歌の歌は世界に届けるべき」だと言うのでした。
月歌は会話の中で「母さんのいない未来から来た」ことを告げたことで今回も世界から消滅します。
樋口が絶体絶命のピンチに!?死を覚悟した時に何を思う…
翌日、31Bの部隊長は樋口聖華となります。
樋口の指示で31B部隊は任務を順調に進めていきます。
いつものように共同でキャンサーを制圧していく31Aと31Bでしたが、どことなくキャンサーの様子がおかしいように思いました。
キャンサーは統率されているようで、近くに「ハブとなるキャンサー」がいるのではないか、と推測できました。
今回も逃げるキャンサーが現れ、31Aと31Bは別行動をすることになります。
そして逃げるキャンサーを追跡していた31Bはひときわ大きなキャンサーを見つけ、戦闘に入ります。
樋口の指示の元、31Bは連携して戦っていきますが、ここで事故が起こります。
なんと樋口の足元が陥没して地下の濁流に流されてしまうのでした。
31Bメンバーはすぐに助けに入ろうとしますがキャンサーに囲まれてしまい身動きが取れません。
そんな31Bのピンチに31Aが合流します。
なんとか地上のキャンサーは制圧できましたが、樋口の足取りは不明となってしまいます。
死に直面した樋口は「生きたい」と願う
濁流に流された樋口は何とか生きていました。
そのまま地上を目指したいところでしたが…キャンサーに囲まれてしまいます。
キャンサーは倒しても倒しても次々と出てきて、ひとりしかいない樋口はどんどん体力が消耗していきます。
そして樋口は長くはもたないことを覚悟します。
一方、地上の31A・31B部隊は至急に司令部に連絡し、樋口の救出のために動きます。
電子軍人手帳や地形から樋口のおおよその場所を特定し、ただちに救出にむかうことになりました。
キャンサーに襲われている可能性もあることから水瀬いちごは焦りを隠せませんでした。
それは過去に蒼井えりかという部隊長を死なせてしまったことも影響しているかもしれません。
終わりの見えない戦闘に樋口の体力の限界が近づいていました。
樋口はヒトナービィになるために「人間としての死」を自死という形で迎えています。
これは「自分の死でさえ」知的好奇心を満たすための体験に過ぎないという樋口の独特な価値観のもと行われています。
なので今回のヒトナービィとして迎える死も「生に執着がない自分」にとってたいしたことではない、むしろこれも良い研究材料だとも思っていたかもしれません。
しかし、今回の死を目前にして…樋口はあることに気づきます。
それは、前回は「ヒトナービィ」になることが分かっていたからこその自死であったことです。
つまり、真の意味での「樋口聖華」は死なずに、この知識も経験も研究も…ヒトナービィとしてできたということです。
生き返るとわかった上での自死だったんですね。
でも今回は?
転生される保証もなにもありませんし、何より、今ここにいる「樋口聖華」は死にます。
真の意味での死です。
自分の知識も、経験もすべてが死ぬのです。
仮に次の生があったとして、
「美味しいものを食べて、生きていてよかった~」
「お母さん私を生んでくれてありがとう~」
とのたまう人間になるのかと思うと反吐が出る思いにもなります。
そういう人間を「圧倒的な知能」で見下し続けていたいのです。
それだけではありません。
樋口自身も気づいていなかったのですが、
死を目前にしたことで31Bのメンバーとして水瀬姉妹や柊木・ビャッコ、彼女らを馬鹿にして見下す生活を楽しんでいた自分がいることに気づきます。
つまりのところ、死を目前にした樋口は「生きたい」ということに気づいたのです。
それは今まで気づくことのできなかった、ヒトナービィとしての樋口聖華の願いでもあります。
そして樋口は襲い来るキャンサーを前に懸命に戦い続けます。
そこに31Bのメンバーが到着するのでした。
絶体絶命の樋口を水瀬いちご率いる31Bが救助に成功します。
31Bに残ることになった樋口
死を覚悟したと言う樋口にいちごはこの4日間の想いをぶつけます。
いちごは今回の件を通してすごく後悔をしていました。
蒼井の時と同様に、いちごは樋口のことを何一つとしてわかっていなかったからです。
もっともっと会話を重ねて、もっと伝えたいことがありました。
いちごは「例え同じ部隊でなくなっても永遠に仲間だと思っている」と樋口に告げます。
樋口は自分が死を覚悟した時のことをいちごに話しました。
- 死にたくないと思ったこと
- 今の自分を気にいっていたこと
- これからも31Bメンバーを見下していたいこと
- 31Bメンバーと一緒に居たいこと
こうして樋口は31Bに残ることを告げるのでした。
31Bの部隊長が決まる
無事に樋口を救出した31Bと31Aは帰投し、司令部に任務の報告をします。
そしてこの日は31Bの部隊長を決める試験の最終日でもありました。
手塚司令官は「水瀬いちご」を31Bの部隊長に任命し、これからも31B部隊は5人体制で作戦任務にあたるようにと告げるのでした。
31Bの他のメンバーもいちごが部隊長になることに異論はないようです。
その後、樋口は和泉に会いに行きます。
前回は気まずい感じで話が終わってしまってましたが、今回の件で自分が31Bに残ることを報告しました。
和泉は驚きますが「ままごとを続けたいんだ」と樋口が告げると笑って応じるのでした。
母の悲痛な叫びを聞いた月歌は…
その日の夜も月歌は過去にダイブしました。
しかし今回はいつもと違い海辺でカイト揚げをしている過去の月歌はいませんでした。
そのため、月歌は自宅に向かい、窓から部屋をのぞき込みます。
すると…
そこには悲痛に泣き叫ぶ母の姿がありました。
どうやら月歌は「過去の自分が死んだ1か月後」に戻ってしまったようです。
あの日、カイト揚げをしてたはずの月歌が消えてから1カ月、母はずっと泣き叫んでいたのだと思うと月歌は動けなくなってしまいます。
月歌は立ち尽くしたまま夜が明けました。
そして月歌は「奇跡」を目の当たりにします。
なんと行方不明になったはずの自分が衣服をまとわない状態で歩いていたのです。
母は帰ってきた我が子を抱きしめ涙を流します。
しかし、月歌の表情はどことなく無表情で感情が読めません。
月歌は直感的に「あの月歌はナービィ」であることを理解します。
家族の一員であった「ぽむぽむ」が泣き叫ぶ母をみて「自らの意志で月歌になる」ことを決めたことが予想されました。
月歌の生前のデータがなく「None」と記されていた理由、それがこのダイブで判明しました。
その後は過去の月歌と目が合ってしまい月歌は世界から消滅します。
ここで月歌はあることを思うのでした。
「ダイブを使って過去を変えることができるのではないか?」
「そうであれば過去の月歌を救うことができるのではないか?」
メンバーに今回のダイブを話し、過去を変えたい旨を伝えます。
一同は驚きこそすれど反対する者はいませんでした。
その日、月歌は中々寝付けませんでした。
母の悲痛な叫びが頭から離れなくて…。
BlackenKnot討伐作戦が発令
翌日、全部隊がブリーフィングルームに呼び出されます。
そして九州上陸の障害となる姫路城のハブキャンサーの討伐命令が発令されます。
そしてこの作戦には31Cと30Gを除く31部隊の6部隊があたることになります。
姫路城に出陣した31Aは目的のBlackenknotを見つけます。
実際にキャンサーを討伐するためには城の内部に入る必要があることが分かります。
そうして他部隊と力を合わせてなんとかBlackenknotに辿り着いた31Aと31Bは力を合わせて討伐に入ることになります。
戦闘は順調に進んでいきますが、その中でビャッコにピンチが訪れます。
月歌は体制を整えるためにキャンサーに突っ込み隙を作ろうと試みますが、これが返り討ちとなってしまい、キャンサーから一撃をもらってしまうのでした。
それを見た和泉は「月歌あああ!!」と叫びました。
その叫びを聞いた月歌の脳裏に母の泣き叫ぶ声が蘇ります。
幸い大事には至らずに、
立て直した31A・31B部隊によってなんとかBlackenknotの討伐に成功しますが、
ここで大きな問題が生じます。
なんと月歌のセラフが一本しか出てこなくなったのでした。
しばらくの間、戦線離脱することになった月歌
その後、軍に帰還した月歌はセラフの件を手塚司令官に報告します。
手塚司令官も原因は不明ということで、とりあえずですが31Aは前線を離脱、さらに月歌はしばらくの間セラフ1本で戦う練習をすることになります。
他の31Aメンバーは和泉を臨時の部隊長にして作戦に臨むことになりました。
過去を改変するために月歌が動き出す
夜、いつものようにダイブをします。
「自分がどのようにヒトナービィになったのか」が前回のダイブでわかった月歌は、母の悲痛な叫びを回避するためにも「過去の自分」を救うことにします。
その結果としてもしかしたら未来が変わってしまう可能性があるもののそのリスクを承知でやるだけやってみると前日に決めていました。
まずはこのままの格好で過去の月歌と出会うと矛盾が生じるため家に寄って変装していくことにします。
その際、母と会話をしますが、映画の話になり、ウィル・スミス主演の「I am Legend」について話します。
月歌が歌手としてデビューしたバンド名の「She is Legend」は母親とのこの会話で生まれたことが判明します。
月歌にとって母こそが偉大でありいつも自分を救ってくれたり元気づけてくれたことなどから、感謝の気持ちを込めて名前を付けたのかもしれませんね。
家でカツラをゲットした月歌は過去の月歌に会いに行き、カイト揚げを辞めるように説得します。
しかし、ぽむぽむと目が合ってしまい世界から消滅します。
ぽむぽむ=現在の月歌だからです。
その後も母に過去の自分を説得してもらう、など色んな方法を試しますが、過去を変えることがどうしてもできず、
最後には過去の月歌は行方不明になり、母が探し回る運命をたどってしまいます。
過去を変えるためにはもっと別のアプローチが必要なのかもしれません。
こうして今回のダイブは終わることになりました。
白川ユイナの天啓と助言
翌日は久しぶりの休暇となります。
31Aは全員でショッピングモールや楽器屋、サウナなどを楽しみます。
やはり第4章を乗り越えたことでメンバー間の絆もだいぶ深まっていることが分かります。
夜、ダイブについて色々ベンチに座って考えていると、30G部隊の部隊長、白河ユイナが声をかけてきます。
月歌はダイブによって過去を変えようと試みているさなかですが、実はユイナにも過去の経験で過去を改変しようとした経験があります。
※ひょんなことから少しの間ですが過去に飛べるようになったユイナは、戦死した同部隊の仲間、蔵里見を助けようと奔走します。しかし、どんなに頑張っても、どんなルートを辿っても、彼女を助けることができずに、運命を受け入れて前に進むしかない、という結論に至ったのでした。
月歌との会話の中でユイナには「天啓」がおります。
ユイナは神の声を聞くことができるのです。
▽天啓について詳しくはこちら
ユイナは「諦めずに何度ももがいてみてほしい」と月歌に告げます。
この言葉を受けて月歌は迷いが晴れ、過去の世界で自分ができることをすべてやる決意をするのでした。
和泉ユキのハッカー時代の過去が明らかに
翌日、月歌はアリーナで特訓、それ以外のメンバーは作戦行動が与えられます。
臨時で和泉が部隊長となりますが、もともと31Aは個々の能力が高く、実質、和泉が作戦指揮をしていたようなものなので、何の違和感もなく安定して任務をこなしていきます。
休憩中、和泉は朝倉可憐に声をかけられます。
そこで和泉の過去が判明します。
- 和泉は世界的ハッカー集団「オーキッド」に所属していたこと
- うなじに直結処置を施しており、電脳世界にダイブできること
- この直結処置こそがオーキッドの唯一無二の強みであり、リーダーのみが処置を施せること
- 核戦争を防ぎ、結果的に第三次世界大戦を防いだオーキッドの実績について
しかし、そんな世界的なハッカー集団のオーキッドでしたが、和泉が生きてる間に実は解散していました。
電脳世界というのはある種の「麻薬」みたいなものだと和泉は言います。
うなじの直結処置を施した人間は電脳世界に入りびたり現実の世界を生きなくなってしまうんですね。
オーキッドは世界に数百人いましたがそのほとんどが電脳廃人状態となっていました。
幸い、和泉には家族がいて、学生ということもあって学校にも通い、She is Legendに心酔していたこともあって電脳廃人になることは避けれたみたいでした。
そういった「中毒者の集団」という噂が広まっていきました。
第三次世界大戦を防いだオーキッドの名が地に落ちるのも時間の問題です。
そうなった時、オーキッドのリーダーが自らの命を断ってオーキッドを終わらせる決断をするのでした。
リーダーは和泉に「共に戦えたことを誇りに思う」とメールで伝えて命を断ちます。
和泉は心の底からオーキッドを尊敬しており、また、そんな組織の一員であることに誇りを持っていました。
表舞台で誰に褒められる出なくハッカー集団として悪を倒して、さらには世界大戦すら防いだ、そんな組織の最期にも「やるせなさ」を感じていました。
だからこそ、和泉は元オーキッドとしてこれからも誇りと共に戦い続けると語ります。
そんな和泉の話を最後まで聞いていた可憐は「果てしなく強い」と表現し、もう1つの人格でもある「カレンちゃん」は和泉に対して嫉妬しているとのことでした。
過去の世界で「過去の和泉ユキ」に連絡してみることに
セラフ一本での特訓を終えた月歌は帰還した31Aメンバーと合同で特訓をします。
セラフ一本でもそこそこ連携が取れるようになってきました。
そして、その夜、月歌は和泉に過去の連絡先を聞きます。
過去世界にダイブして和泉に過去の自分の死を回避してもらうためです。
その後、ダイブした月歌は和泉に連絡をします。
電話は繋がったものの…。
和泉は月歌のことを知りませんでした。
それもそのはず、月歌はこの段階ではまだ歌手としてデビューしていません。
和泉が月歌を知るのはShe is Legendがデビューした後なので、結果的に、和泉の協力を得ることはできずに今回もまたダイブが終わってしまいます。
どんなに頑張っても過去を変えることはできない
翌日のダイブではあまり乗り気ではないものの、母を外に出すために家に火をつけてみることにしました。
しかし、火を見た母は家を守るために燃え盛る炎に突っ込んでいってしまいます。
あらゆる方法で過去の自分の死を回避しようとした月歌でしたが…。
結局そのどれもが失敗に終わります。
その後、月歌は自分が今まで経験してきたことを全て母に話します。
母は荒唐無稽な月歌の話を否定することなくすべてを真剣に受け止めてくれました。
そして月歌はずっと聞きたかったことを母に尋ねます。
「いま目の前にいる月歌は本当に月歌に見えるのか?」ということをです。
仮にいま目の前にいる月歌が偽物やコピーだったら気づくのか?
母は答えます。
「ずっと一緒に居たら気づくかもね」と。
月歌は母をずっとだまし続けていたことを謝罪します。
そこで過去のぽむぽむに見つかり、世界から消滅するのでした。
ここにきて、月歌は「過去を変えることはできない」と悟りました。
また、逢川のダイブの力も限界が来ており、あと数回でダイブできなくなると告げられます。
となると、あとはナービィがどこからきて、なぜ戦うのか、その理由を過去の世界で見つけることに決めるのでした。
ナービィはどこから来て、なぜ戦うのかが判明
翌日以降のダイブではぽむぽむとしてのナービィの記憶をどんどん遡っていきます。
月歌と父がクマに襲われているところをぽむぽむが助ける出会い。
宇宙から地球を見ていたことや、
元々は地球以外のナービィの星にいたことなどを思い出していきます。
ナービィは元々、地球とは別の惑星に住んでいました。
しかし、そこにキャンサーが襲来します。
キャンサーはナービィの知恵を狙っているようでした。
ナービィ達は選択を迫られます。
- 自らの知恵を放棄しこの星に残って死ぬか
- 新たな安住の地を見つけ幸せに暮らすか
そして、新たな安住の地をめざして旅立ったナービィこそが「ぽむぽむ」でした。
ぽむぽむはそうして地球という星を見つけ、クマに襲われている過去の月歌を助けて、茅森家の一員になります。
ぽむぽむは茅森家の家族に囲まれて一緒に過ごす毎日がとても「幸せ」だったのです。
だから過去の月歌がいなくなった時、悲しむ母をみて「自らの意志で月歌になった」のでした。
ここで月歌は「自分の犯した罪」に気づきます。
そもそも自分(ぽむぽむ)が地球を見つけていなかったら…。
自分が茅森月歌にならなかったら…。
いま、セラフ部隊の隊員として戦ってるみんなは、言い換えると月歌のせいで過酷な戦いに身を置いていることになります。
もしかしたら自分がいなかったらセラフ隊員として誰も辛い思いなどをすることもなかったかもしれません。
その後、寝ることができずに外に出た月歌は31C部隊の部隊長・山脇と遭遇します。
山脇は月歌の事情をすべて理解しているわけではないものの、
「この戦いの果てに」月歌の、山脇の答えが待っているのではないか、と言ってくれました。
月歌はこの言葉に納得します。
また、山脇は「そんなウジウジしていると31CにAを取られちゃうよ」と彼女なりに元気づけてくれました。
月歌はそんな山脇にお礼を言うのでした。
作戦変更と月歌の死!?
深夜、軍にいる全セラフ部隊に司令部から呼び出しが入りました。
「オペレーション・ウェストエンドカルデラ」の作戦に変更があるとのことです。
Blackenknot討伐後の経路にスカルフェザーの時と同様の「毒性のある赤い結晶」が道を覆っていたということで、
九州上陸は放電が一層ひどい状況の四国を経由して行うこととなりました。
月歌がキャンサーに捕食され31Aが全滅の危機に…
翌日から31Aも作戦の前線に立ち出撃します。
これまでにアリーナでの訓練・手塚司令官との特訓・31Aメンバーとの連携練習を通して、月歌はセラフ一本でも戦場復帰できるほどになっていました。
今回の任務はエネルギー研究所の偵察と制圧です。
順調に任務が進んでいきます。
研究所の偵察が終わり軍に帰還しようとした31Aですが、外に出ると新種のキャンサーを発見し戦闘に突入します。
キャンサーの強さは未知数で行動パターンも読めない敵でしたが、なんとか連携を取りながらたたっかていきます。
しかし、一瞬の出来事でした。
キャンサーがフォルムを変え、急加速をしたのです。
そのあまりの速さに31Aは反応できず、そのまま月歌が襲われます。
月歌はとっさの反射神経で左手を前に出しますが…
今の月歌はセラフが一本しかなく、突き出した左手には何もありませんでした。
そして月歌は31Aメンバーの前でキャンサーに捕食されてしまうのでした。
あまりにも一瞬の出来事に、いつもは冷静な和泉も思考が追いつきません。
また、思考が追いついた時には和泉は我を忘れて月歌を助けるためにキャンサーに突っ込んでいきます。
目の前のキャンサーがあまりにも強く、このままでは全滅の危機となってしまいます。
ひとまず撤退して体制を立て直したいところではありますが、月歌は捕食され、和泉は月歌を助けるために我を忘れています。
また、逢川と國見も月歌を助けるために戦況を理解しようとしませんでした。
そこで、覚醒した東城と可憐ちゃんの判断で、和泉を含む31A部隊を無理やり撤退させます。
捕食された月歌を残して…。
月歌がいない世界で和泉は自死を選択するが…
帰還した31Aを含めて、全部隊に緊急の招集が入ります。
そして月歌が捕食された旨を伝えると、全部隊に衝撃が走りました。
セラフ部隊の中でも最強クラスの31A部隊長でもある月歌が捕食されたのです。
もちろんそれだけではなく、月歌はほとんどのセラフ隊員と交流があり、みんな彼女を信頼しています。
そんな月歌を捕食したキャンサーは「RazingEclipse」と名付けられ、緊急でこのキャンサーの討伐作戦が発令されます。
また、月歌の生体モニター信号が消えたことも知らされます。
行方不明者が帰還した前例がないことから月歌は「戦死者」として扱われることになりました。
これに強く反発したのが和泉です。
和泉は月歌の死を受け入れることができません。
感情のままに手塚司令官につかみかかってしまうのでした。
しかし、手塚司令官も譲れない想いがあります。
例え恨まれたとしても、これ以上、生死不明の月歌のために他の隊員を死なすわけにはいきません。
冷徹ではあるものの長としての判断をしなければいけませんでした。
結局、31Aには次の命令があるまで待機の指示が出され、他の部隊にも作戦が練り終わるまで待機命令が出ました。
「頭を冷やせ」と言う可憐ちゃんや東城に和泉は「お前らそれでも仲間かよ」と吐き捨てます。
しかし、東城も可憐ちゃんも辛くないわけがなく、それでも「和泉までもいなくなったら」31Aが崩壊することは分かり切っているので、
残酷な言葉かもしれませんが和泉を諭します。
和泉はあてもなく基地内を放浪しました。
そして、初めて月歌に出会った頃から、今までの記憶が蘇ります。
和泉にとって「月歌は生きる希望」そのものでした。
そんな和泉を他の部隊のメンバーは悲痛な気持ちで見ていることしかできませんでした。
和泉の前に月歌の幻が現れます。
そして月歌は「ずっと手、繋いでいられなくてごめんね」とだけ言い残して消えてしまうのでした。
精魂尽き果てた和泉は何もかもがめんどくさくなり自死を決意し、行動に移します。
しかしそこに現れたのが…樋口聖華でした。
樋口は和泉のよき理解者であり、どこか似たもの同士のようなきらいがあります。
樋口は同じように仲間を亡くした水瀬姉妹の話をします。
また、ヒトナービィになる前に、樋口は自死を経験しています。
そして、自死することでなくしてしまった心の欠陥についても話すのでした。
「普通の人が当たりあえに感じている感情そのものがなくなること」を話します。
「今お前が特別だと思っている人やものも特別とは思えなくなるだろうな」
「それでもこちら側に来たいか?」
和泉は何も答えることができませんでした。
その後、樋口は和泉をカフェテリアに誘います。
そして二人で食事をしますが、樋口は「味はするが何の感動も湧いてこない」と話します。
しかし、和泉にはちゃんと「美味しい」という感情が湧きました。
自死をするとこの感情と同じように「月歌の事を特別と思っていた感情」すら捨て去ることになるんだな、と理解します。
そして、それは「なんか、嫌だな」と思うのでした。
この月歌の気持ちだけは持っておきたいと思ったのです。
こうして和泉はギリギリのところで持ちこたえることができました。
月歌はまだ生きている!?リミット5時間の緊急作戦が発令される!
樋口のおかげで何とか立ち直った和泉は31Aメンバーのところに向かいます。
しかし、その途中で31Aに司令部から呼び出しが入りました。
そして「茅森月歌の生体モニター」の反応を確認した旨を告げられます。
また、この事実から「討伐作戦→救出作戦」へと変更になります。
「月歌がまだ生きている」このことに31Aメンバーは歓喜します。
そして出撃は明朝未明となりました。
月歌のいない31Aには臨時で30Gの隊員を1人借りれることになりました。
月歌の救出作戦が始まる
その後、軽く連携の確認をして待機していると司令部から「救出作戦」についての呼び出しが入ります。
RazingEclipseは電力をエネルギーにして高速移動をしていることが判明したため、エネルギー施設の電力供給を各部隊で抑えることになります。
そして、RazingEclipse討伐には31A・31Bがあたることとなりました。
また、月歌の生存確率的にRazingEclipse討伐のリミットは5時間と設定されました。
出撃のヘリの中で和泉は隣を見ます。
いつも月歌がいるその場所に、今は誰もいません。
必ず助け出すことを和泉は決意するのでした。
ここからは総力戦ということでそれぞれの部隊が月歌救出作戦のために動き出します。
RazingEclipseとの戦闘が始まる
他の部隊の協力もあり、なんとかRazingEclipseのいる場所に31Aと31Bは辿り着きます。
そして月歌の反応のある袋も発見しました。
※袋はキャンサーの体の一部?のようでキャンサーの体から切り離す必要があります。
電力を断ち、弱体化させていたこともあり、若干苦戦したもののRazingEclipseを倒すことに成功します。
そしていつもの大型キャンサーのように「尖塔化」するかと思いきや…予想外のことが起こります。
フラットハンド戦のようにRazingEclipseが巨大化し、さらに辺り一帯が電気の力で浮くほどの強力な電磁フィールドが展開されます。
完全に想定外ではあったものの、それでも月歌を救うためには前に進むしかありません。
そこで急遽ではありましたが、31Bが身を挺して31Aを最前線に送りこむことになります。
31Aは不安定な足場の中、RazingEclipseを目指します。
そしてRazingEclipseに辿り着いた31Aは戦闘に突入します。
月歌の救出リミットまでもうほとんど時間が残っていませんでした。
RazingEclipseは次々とフォルムを変えていき、31A部隊に襲い掛かりますが、
31Aは死力を尽くして応戦します。
そして…ついにRazingEclipseを撃破します。
尖塔化が始まる直前、可憐ちゃんが月歌の袋をキャンサーから切り離します。
呼吸の止まっている月歌に和泉が…
31Aは月歌の入った袋が落ちたあたりを探し回り、ついに見つけます。
しかし、辺りは火の海となっておりとても危険な状態でした。
和泉はその火の海にただ1人飛び込んでいきます。
そして袋の中から月歌を引きずり出し、声をかけますが返事がありません。
なんと、月歌の呼吸が止まっていました。
和泉はすかさず人工呼吸を始めます。
何度も何度も繰り返していくと…
月歌が目を覚ますのでした。
和泉は月歌を救うことができたことに涙を流します。
そして「これからもさ…あたしのそばに居てくれよな…。」とプロポーズに近いような言葉を投げかけるのでした。
その後、他のメンバーとも合流、月歌救出作戦は大成功を収めて軍に帰還することになります。
月歌の最後のダイブ!母に伝えたいこと
月歌の生存は多くのセラフ隊員を安堵させました。
また、それだけでなく、RazingEclipseを撃破したことにより四国地方の足掛かりを手に入れ、九州上陸に大きく前進した形になります。
31Aには休暇が与えられ、月歌も無事に回復します。
一時期はどうなるのかと思われた31Aですが、月歌が帰ってきたことによっていつもの風景を取り戻すことができました。
人工呼吸していたことをからかわれ、みんなからいじられる和泉でしたが、どうやらまんざらでもないような、違うような、そんないつもの風景です。
母の形見のヘアピンがもう一つ出てくる!?
無事に回復して動き回れるようになった月歌に司令部から呼び出しが入ります。
司令部に向かう途中で各部隊のみんなから声をかけられていきます。
それほどセラフ隊員は月歌を心配していたということがわかります。
司令部に着くと手塚司令官から労いの言葉と、快気祝いとして「保管庫で保管されていた」母の形見のヘアピンを渡されます。
しかし、このヘアピンが保管庫にあったことに月歌は驚きます。
なぜならば母の形見はいま月歌の髪に付けているからです。
以前の会話でこのヘアピンは父の手作りで唯一無二のものと分かっているので、このヘアピンが2セット存在するわけがありません。
そこでふと、過去のダイブでヘアピンを落としてきたことを思い出します。
つまり、過去の精神世界は今ここに繋がっていることがわかったのです。
月歌は手塚司令官にお礼を言い、走り出します。
逢川に会うために。
最後のダイブ!大好きだ、お母さん…
いつもの屋上に逢川はいました。
月歌はもう1度だけダイブさせてくれるように頼みます。
そして「これが最後のダイブ」になることを逢川から告げられるのでした。
季節は夏。
ぽむぽむが月歌になった後の時間軸で、いま月歌は学校に行っている時間です。
月歌は自宅に向かい母と最後の会話をすることになります。
会話の中で母は「もしかして、あなたはぽむぽむ?」と尋ねてきます。
そう、月歌の母は、過去の月歌が行方不明になった後、1カ月後に帰ってきた月歌をぽむぽむだとわかっていたのでした。
ぽむぽむだとわかった上でずっと「月歌として」育ててくれたんですね。
月歌にはどうしても確かめておきたかったことがありました。
それは「母が自殺をしたのではないか」ということです。
過去の月歌が行方不明になった時、母はずっと悲痛な叫びをあげて泣いていました。
帰ってきた月歌が偽物だと、本当の娘はもう死んだんだと気づいて、自暴自棄になって自殺をした、と月歌は思っていたんですね。
母にはずっと後悔がありました。
それは月歌にもっともっと「抱きしめて、触れて、大好きを伝えてあげたかった」ことです。
あんなに早く死んでしまうなんて想像もしていませんでした。
しかし、そこにぽむぽむが変身した月歌として現れたのです。
母は「あなたが来てくれたおかげで全てをかなえることができた」と感謝を述べます。
そしてもし自分が死ぬのであれば、それは事故だと言い切ります。
それでも、自分を「偽物」と卑下する月歌に…
「この家に来てくれてありがとう」
「私の娘になってくれてありがとう」
と伝えます。
「やっぱり大好きだ、母さん…。」
月歌はそう言い、母の胸の中でただただ泣くのでした。
そして、ぽむぽむが月歌に変身して、母と過ごした思い出と共に物語は幕を閉じました。
第5章の正直な感想:ナービィは愛を知ったんだね
以下、感想になります。
おれも大好きだ、月歌の母さん…(´;ω;`)ウッ…
なんなんだろこの感動は。お母さん系は弱いのよね~。
ゲームでなく現実の話ですが、じつはボクも父親よりも母親が大好きで(マザコンではないよ)、
両親が再婚組ということで、今の母親は血のつながりはないんですね。
でもボクが1歳くらいの時からずっと、自分の子供と同じように育ててくれて、この第5章をプレイしていて改めて「母の愛は偉大だな」と思いました。
それにしても…月歌父に関してほとんど描写がなく、ちょっとかわいそうだなと思いつつ、ごめんなさい。
第5章はこれが良いんです(笑)
月歌お父さんマジごめん。
ナービィの真実にはいろいろと驚きましたね。
物語としてループものなどは早々に否定されていましたが、まさかこんな壮大な設定になっているとは…。
麻枝さんにはほんと驚かされてばかりです。
ぽむぽむ…お前、茅森家の生活が幸せだったんだな…。
泣き叫ぶお母さんを見て、辛かったんだな…。
このゲームの主人公がぽむぽむと考えると何か不思議ですよね(笑)
ぽむぽむが月歌に変身して、
その月歌と母の思い出がこれまた「幸せ」そのものなんですよね。
母が月歌が本物ではないとわかっていたこと、を踏まえて改めて思い出を辿っていくと自然と泣けてしまいます。
最後の「私の娘になってくれてありがとう」は涙で画面がしばらく見れなくなりました(笑)
気になるのは月歌のセラフですよね…。
今後も一本なのか、それとも過去に区切りをつけたことから次の章から二本に戻るのか…。
また、今回の第5章ではボクの大好きなひぐみんがフィーチャーされていましたね!
ひぐみんは前々から物語の根幹を担うキャラなんじゃないか?と思っていましたが、セラフ部隊の秘密をしっていたり、まさか自死を経験しているとは…。
やはりただものではありませんでしたね(;’∀’)
ひぐみんが31Bと仲良くしてる姿もそうですが、ユッキーの自殺を止めたシーンなんかは個人的にめちゃくちゃ印象に残りました。
それもこれもいちごの頑張りがあったからこそ、と考えると…。
ほんと、今回の第五章は見どころが多すぎて、まじで大満足というか最高の章でした。
31Bの部隊長はほんといちごがぴったりだし、今まで以上にもっともっといちごが好きになりましたね。
初登場の時は大嫌いだったのに(笑)
今は大好き。
最後にですが…このおタマさん何回見ても笑えますwww
笑いあり涙あり、これぞまさしく麻枝クオリティですね!
最上の切なさを、ありがとう。